初代桜井館長

【初代桜井館長・名誉館長】
1955年 新潟県魚沼市(旧小出町)生まれ。大長工務店専務。1971年作詞作曲活動を始め、1981年「あんさ&おっさ」を結成しシンガーソングライターとして活動を始める。

制作曲100を数え、2020年8月で結成40年目を迎えたことから、Facebook等で「あんさ&おっさメモリアル」を連載しました。

また、魚沼市小出郷文化会館が2021年6月9日に満25周年を迎えたことからFacebook等で25周年メモリアルを連載中。
小出町商工会青年部、魚沼市消防団副方面隊長、(社)小出青年会議所副理事長など地域活動に参加しながら、文化会館建設運動に関わる。八海山麓カーニバル、コスモス音楽祭、銀山、奥只見カーニバルに参加し、さだまさしなど2000万規模の野外コンサートを運営、その後魚沼太鼓や第九混成合唱団の発足に関わる。

1993年住民による文化を育む会世話人となり文化会館コンセプト、設計プラン、基本構想を行政に提案。1995年住民団体に推薦され小出郷文化会館初代館長となる。住民主導型ホール運営とユニークな事業を展開した。

2000年、魚沼文化自由大楽大楽構想を民官一体で企画立案。魚沼市合併ビジョン検討委員、市組織機構における新たなホールの位置づけ、アーツカウンシルを提案している。

2004年3月、NPO法人魚沼交流ネットワークを設立。理事長に就任し、まちづくりをテーマに活動していた。又、2月に魚沼市まちづくり委員会を設立し、官民協働のまちづくりを進めている。

平成16年11月1日より魚沼市小出郷文化会館館長に就任。
これまでに総務省(財)地域創造研究委員、文化庁・全公文研究員、国民文化祭にいがた大会の総合コーディネーター(企画会議座長)、県公共施設改革委員、県民会館指定管理者選定委員、新潟県復興フェニックスコーディネーター兼総合ディレクター、県国体準備委員、新潟文化祭実行委員、新潟市芸文音文運営委員、長岡市指定管理者選定委員長、十日町市市民文化ホール(仮称)建設検討委員長、魚沼市都市計画審議会長、魚沼市まちづくり委員会運営委員長などその他各種委員を歴任。

全国から講演(400回を数える)依頼を受けている。平成26年3月、小出郷文化会館館長18年5ヵ月務め退任。名誉館長就任。
(公社)全国公立文化施設協会事務局参与、文化芸術による復興推進コンソーシアム東京事務長、国民文化祭総合コーディネーター(企画会議座長)を歴任。
1.提言書・寄稿・報告書等
平成7年 「魚沼文化が芽吹くとき」
平成12年「魚沼文化自由大楽構想」
平成12年「地方だからこそ
      文化のまちづくり」
平成14年「地方の公立ホールのあり方」
平成16年「災害を乗り越え地域の核に」 
平成16年「文化行政のあり方を考える」
平成17年「復興を支える芸術の力」
平成17年「皆さまに支えられて10年」
平成19年「結の精神をまちづくりに」
平成20年「文化行政の原点」
平成25年「文化芸術からの復興」
平成27年「三陸国際芸術祭」
2.CD 平成4年「おーい冬んしょ 春はまだ
 かいの」他3曲
 平成9年小出町のうた「ふるさと小出」
 平成12年「夢とロマンの小出郷」
 平成13年「小出郷U3.作詞・作曲・編曲・歌(昭和46年〜)
 魚沼の四季「夢とロマンの小出郷」 
 小出町の唄「ふるさと小出」
 NHK「おーい冬んしょ春はまだかいの」
 魚沼市合併記念の歌
 「人と四季が輝く雪のくに」 
 魚沼の歌
 「魚沼よいとこ住もうじゃないか」
 新潟中越地震応援歌
 「がんばれ新潟まけるなひるむな中越・
  うおむま」
 中越地震1周年応援歌「応援歌~ゆうた~」
 結8万8千の雪灯り主題歌「結灯り」ターン」挿入歌5曲
 平成13年「国際雪合戦行進曲」他3曲
 平成16年「頑張れ新潟 ひるむなまけるな 中越うおぬま」
 平成17年「ゆうた」 平成9年小出町のうた
 平成20年「結灯り」
 平成26年「只見線で行こう!」
 平成27年「石川雲蝶どん」
3.作詞・作曲・編曲・歌(昭和46年〜)
 制作曲(代表曲)
・運(1981年)
・おもいやり(1983年)
・おーい冬んしょ春はまだかいの(1985年)(NHK「小さな旅」挿入歌)
・しねり弁天たたき地蔵音頭(1985年)
(「小出町調整要覧」挿入歌)
・小出よいとこ住もうじゃないか(1986年)
・コスモス音楽祭の唄(1987年)
・熱きステージ(1987年)
・ごんだくれの唄(1988年)
・愛のペダルをふみだせ(1989年)
・山越えの風(1991年)
・夢とロマンの小出郷(1991年)
(「来てみてよかった小出郷」挿入歌」)
・国際雪合戦行進曲(1992年)
(「小出町調整要覧」挿入歌)
 (足立区「小出雪合戦大会」挿入歌)
・ありがとう(1992年)
・100年うの祈り今ここに(1992年)
・ほたるじいさんの唄(1993年)
・思い出の校舎(1993年) 
・誓い(1994年)
・魚沼文化が芽吹くとき(1995年)
(TBS「春泥の中から」挿入歌
・きつね火が燃える(1996年)
・小出町のうた.ふるさと小出(1996年)
(「小出町町勢要覧」挿入歌)
・ふれあいの里.神の湯(1998年)
・天女の輝き鏡ヶ池(1999年)
・尾瀬の三郎はゆく(2000年)
・カプリソング(2001年)
・糸車(2001年)
(魚沼一座「黒塚の鬼」挿入歌)
・やいろの里のともだち(2002年)
・みんなで咲かせよう魚沼の花(2004年)
(足立区「小出雪合戦大会」挿入歌)
・人と四季が輝く雪のくに(2004年)
・がんばれ新潟ひるむな中越.魚沼(2004年)
(足立区「小出雪合戦大会」挿入歌)
・ゆうた(2005年) 
・雪壁(2005年)
(魚沼一座「雪壁」挿入歌)
・結灯り(2008年)
 (「ディスカバー魚沼」挿入歌)
・誓い2(2012年)
・応援歌 只見線で行こう!(2015年)
・石川雲蝶どん(2016年)
・運2(2020)

4.パテント 
 平成4年「屋根消雪システム」
 平成4年「屋根融雪システム」
 平成8年「融雪空調システム」ほか多数  
5.賞
  魚沼市小出郷文化会館
    国 総務大臣表彰 2回
    国 ふるさとづくり賞主催者賞
    県 ふるさとづくり大賞
(個人)
    国 文部科学大臣表彰
    県 県知事(芸術文化功労)表彰
    県 県公立文化施設表彰 2回
    県 一村一価値つくり奨励賞 
    県 新潟県弁護士会表彰
    県 県高等学校演劇協議会表彰
    市 文化芸術褒賞
  
  小出郷消防団(個人) 
    国 叙勲 瑞宝単光章
    国 章記 消防庁長官授与
    国 消防庁長官表彰
    国 日本消防協会長表彰
    県 県知事表彰 3回
    支 地区支会表彰 多数
    市 消防行政褒賞
あんさ&おっさ
    県 ふるさとづくり賞
    市 魚沼市社会福祉協議会表彰
    市 魚沼地域福祉会表彰
    町 小出町表彰
    町 小出町観光協会表彰
    町 社会福祉協議会表彰
6.著者
  小出郷文化会館物語 小林真理
  新・音楽は愉快だ 羽田健太郎
  「新宿コマ」座長たちの舞台裏 渡部清
  48歳、彼氏ナシ、私でも嫁に行けた  
                衿野未矢
7.テレビ(全国)
  国際雪合戦大会 NHK
  小さな旅 NHK
  春泥の中から TBS
       アートなくして景気回復なし!? BS1
       羽田健太郎追悼番組 テレビ朝日
  創意無限のまちづくり YouTube
  魚沼産ジャス講談 NHK
  シニア婚のススメ BS-TBS
  おもしろグランドチャンピオン TBS
       新婚さんいらっしゃい! テレビ朝日 
       雪中花水祝 NHK
  首都圏報道番組 NHK
  グッデイ! TBS
8.講義名等 
  開始回数 セッション名 コース名
 講 義 内 容第20回沖縄・佐敷ホール入門
 「はじめまして~自己紹介とホール及び
 地域紹介」、「うまく運営している公共
 ホール 3つのキーワード+1」、「企画を
 プレゼンしよう!企画発表 企画評価と
 総評」

 地域創造コーディネーター登録より
 備考 掲載中のプロフィールは、2019年3
 月現在でコーディネーターの方からの
 連絡を元に作成されたものです。

 地域の公共ホール等で芸術文化事業を推
 進するためにコーディネーターと連絡を
 とりたい場合はこちら
[コーディネーターの方へ]
 掲載情報について修正が必要な場合は
 地域 創造までご連絡下さい。
 電話:03-5573-4066  
 メールアドレス:jinzai@jafra.or.jp
【館長のあゆみとプロフィール】
平成7年11月1から平成26年3月31日の18年5ヵ月のあゆみなどを紹介しています。

魚沼市小出郷文化会館の推移
管理費・稼働率・事業費・チケット収入・補助金獲得等
(桜井館長18年の個人指標記録)
メディアデータ・視察数値・講演発信・賞実績・勤務時間・持ち出し経費(ポケットマネー)等
【推進からのまとめ】
*平成14年度、稼働率100.3%を記録。
*平成21年度、補助金7千7百万余を獲得、過去最高の1億2千600万の事業(92事業・セミナ延335本)を展開。
*事業利益から約2千万の芸術文化基金を積み立てる。
*平成18年は約1億3千万のメディア波及効果を記録。新聞、テレビ、雑誌、講演等。
*館長の年間平均勤務時間は約5千時間。
*館長は中越大震災の被災があった平成16年度から4年間無休勤務、無休オリンピック。
*館長持ち出し経費はポケットマネーです。
館長就任時に育む会の友人から給与(税金)には手をつけないように、会館のために使うよにと約束しています。(給与や講演費、公演費等を活用)行政では接待交際費、冠婚葬祭費、お中元お歳暮、ご祝儀、スポンサー等は認めてもらえない為に運用しました。初めは給与だけでは足りませんでした。ボランティアというか奉仕活動になりました。トータルするとかなりの出費(7,000万超え)に…豪邸が建ちますね。
小出郷文化会館のコンセプトを活かした運営政策と事業企画を立案しています。
コンセプト
①地域文化ぬ核施設として
②子どもたちの感性を磨く教育の場として
③さまざまな交流の場として
④四季の音を大切に
政策
①オープンレッスン→ピアノ公開レッスン
②広域文化の団体の設立→小出郷文化協会、市民プロデュース団体、ステージスタッフ、準フランチャイズ団体
③文化基金の積立→文化芸術振興基金
④野外コンサート→ジャス.フォーク.ポップス
⑤アート.温泉.コシヒカリ→音楽合宿
⑥子ども音楽鑑賞→羽田健太郎YPC.アウトリーチ.吹奏楽ティーチインクリニック
⑦文化会館別館→野外ステージ
⑧チケット営業→セールスガール.提携店
⑨財源確保→サポーターズクラブ
事業
①おらで文化を育てろやシリーズ
 バンドやろや、魚沼太鼓、魚沼一座、ミュージカル、魚沼混成合唱団、吹奏楽チィーチイン&クリニック
②本物との出会いシリーズ
 雪見Jazz、アンサンブル金沢、魚沼活映画の百貨店、頑張れ魚沼シンポジウム、作家のたまごみおけるか、ザ.ライブ落語.講談、親子劇場
③魚沼文化祭シリーズ
 魚野川ブラスフェスティバル、がんばれバンドフェスティバル、総合文化祭音楽の夕べ、モダン野外バレエフェスティバル、神舞フェスティバル、魚沼文化大祭
④人と人との交流シリーズ
 北から南までありがとの、魚沼てばいいとこだいの、よってらっしゃい魚沼へ、お土産に小出の思い出持ってけや、歌い手と囲炉裏囲んで
⑤生きてきた魚沼シリーズ
 高齢者作詞による魚沼の歌制作
【小出郷文化会館の自主事業】
*文化庁の文化のまちづくり事業(小出郷ゆうきプラン)の補助金年2千万5年継続1億円を獲得し会館の礎を築く。

鑑賞→育成→発表→鑑賞の循環事業から定期公演、セミナー、定期発表会を展開し、住民主役の運営システム(ステージスタッフ・友の会・サポーターズクラブ)やフランチャイズ団体を育成。
アート・温泉・コシヒカリ
魚沼の文化芸術(文化・スポーツ)と自然環境科(原風景・食文等)をコラボレイトし観光を活性化させ交流人口を拡大します。
①文化芸術・スポーツ合宿
 県高校演劇合宿、ピアノ音楽宿題、リコーダーセミナー合宿、ジャスセミナー合宿、昭和音大フルート合宿、スポーツ合宿、自然体験合宿等
②文化芸術、スポーツ、観光イベント
 ジャスフェスティバル、フォークジャンボリー、お楽しみ演歌ショー、ファンタスティック公演、国際雪合戦、田植え稲刈りツアー、学校スキー合宿等
③文化芸術制作発信事業
 魚沼市で文化芸術昨日を制作し県内県外で公演と魚沼食のキャラバン隊による販売。
 1.魚沼産ジャス講談 魚沼市、川口町、十日町、大和町、豊島区、足立区、磯子区、奈良市等
 2.魚沼産夢ひかり 魚沼市、柏崎市、見附市、豊つ島区、足立区、文京区
 3.心のふるさとふれあいコンサート
 魚沼市、小千谷市、川口町、中条町、佐渡市、京都府等
 4.越後魚沼干溝歌舞伎
 魚沼市、江東区(浅草)
【魚沼産ジャス講談】
うおぬま芸術文化創造プロジェクトの事業の一環で制作公演。宝井琴梅(講談師)、森下滋(ジャスピアニスト)、松村宏(漫画家・脚本)、桜井俊幸(プロデューサー)
【魚沼産夢ひかり】
小出郷文化会館10周年を記念し子どもたちの感性を磨く事業としてキッズミュージカルをスタート。小口真澄、脚本演出による制作公演。
【心のふるさとふれあいコンサート】
日本の童謡、歌曲をテーマに加来陽子(ミュージカル女優)と西野雅人(ギターリスト)のユニットで制作公演。
【越後魚沼干溝歌舞伎】
50年ぶりにく復活した干溝歌舞伎、今は広域的な会員がいます。定期的に歌舞伎制作や公演を開催、全国地芝居サミット魚沼大会を成功しています。また、浅草公演も行っています。
【ヤはングピープルコンサート】
小出郷文化会館のコンセプトのひとつに「子どもたちのん感性を磨く教育の場」があります。この事業をどうするか悩んでいた時に出会った羽^_^田健太郎さんの一冊「ハネケンの音楽は愉快だ」でした。
羽田健太郎さんの夢…コンサートホールに小学生を招いてフルオーケストラを使ってクラシックの魅力をわかりやすく解説し、子どもたちに音楽の楽しさを伝えて好きになってもらおうというコンサートを自分のライフワークとしてやりたいと熱く書かれていました。
私たちの思いと合致しており、早速電話をします。すると二人のマネージャーが槌音の響く会館まで駆けつけてたのが平成8年2月29日でした。
「こんなに雪深い地域で、しかもまだオープン前にハネケンの夢を実現できる企画を提案いただきありがたい。実はまだ全国のどこでも実現していないんですよ。本当にやってくれますか?」「やりましょう」こんなことから羽田さんとの夢のような企画がスタートしたのでした。
平成9年2月25日、銀世界の魚沼で念願の第一回ヤングピープルコンサート「オーケストラって何に?」が始まりました。
【お楽しみ企画】

新宿コマ劇場と提携して始めた事業です。
当時公共ホールでは希有な自主事業、大物演歌歌手を招聘して開催しました。

平成10年11月28日(土)小林幸子
平成11年10月9日  (土)石川さゆり
平成12年12月2日  (土)五代夏子
平成13年10月12日(金)天童よしみ
【アウトリーチ事業】

平成10年度、(財)地域創造の公共ホール活性化事業としてアウトリーチ事業に取り組んでいます。

文化芸術的機関、公共的文化施設などが行う、地域への出張サービスをいいます。

例えば公共ホールがプロのアーティストを地域の学校や福祉施設に派遣してワークショップ、ミニコンサートなどを行う普及活動。英語名詞のアウトリーチは、手を伸ばすことを意味します。

平成11年1月11日 神湯ロビー 白石禮子
平成11年1月12日 福山小学校 白石禮子
平成11年2月21日 小出郷文化会館ロビー
      白石禮子バイオリンコンサート
小出郷文化会館のアウトリーチのあり方⬇️
http://210.236.41.118/j/library/investigation/012/01/data/02_05.pdf
三つの『ふ』プロジェクト
 〜ふれる、ふるえる、ふえる〜

平成12年6月26日 城山トンネル 
平成12月27日 湯之谷中学校・東湯之谷小学校
 高木和弘(V i)黒住さやか(F l)
平成12年7月17日 宮柊二記念館
平成12年7月18日 つくし保育所・堀之内中
 山崎祐介(Harp)
平成12年9月5日      神湯温泉倶楽部
平成12年9月6日 入広瀬小・小出中学校
 竹村浄子(Pi)
平成12年10月19日 守門村議会議場
平成12年10月20日 入広瀬中・守門村中学校
 沢崎恵美(Sop)中鉢聡(Ten)
 滝田亮子(Pi)

これを契機に毎年、6町村(堀之内町・小出町・湯之谷村・広神村・守門村・入広瀬村)学校訪問コンサート(各2校)、サロンコンサート(各1ヶ所)で展開しています。
また、福祉施設を基本に(社会福祉施設・病院等)「心のふるさとふれあいコンサート(加来陽子ソプラノ・西野雅人ギター)
後に、中条町、佐渡市、京都府でも展開しています。
*平成12年度はオープンして5年を経過し、今までの検証と新たな方向を考えるために「一村一価値づくりワークショップ(5回)事業に取り組ます。
遊び(鑑賞.楽しむ)・まなび(育成.セミナー)・ふれあう(交流.住民プロデュース)魚沼文化自由大楽構想を策定し新たなスタートへ。
平成16年10月23日5時56分
中越大震災発生の記録
「復興を支える芸術の力」より
 桜井俊幸物語
「中越地震を文化の力で乗り越えろ!」
 〜雪が溶けたらジャスフェスだ〜より
【復興祈念コンサート】 
 (平成18年)
平成18年、中越大震災後の地域の励みになるように企画した復興祈念コンサート。財団法人地域創造から音楽活性化事業復興補助金(3,000万円)を採択頂き開催しています。

音楽家の皆さんが学校訪問コンサート(12公演)とサロンコンサート(24公演)で中越地方の5市町村を訪れ、訪問先で人々に美しい演奏を届けてくれました。

その集大成として小出郷文化会館で開催した「ガラ・コンサート」のフィナーレでは「フェスタ・デイ・ウオヌマ」と題して観客が全員参加しての大即興演奏に会場は盛り上がり、被災者の心に寄り添ったコンサートになりました。(一般と小学5年生招待の2公演)
 【震災フェニックス】事業費3億
〜震災から立ち上がる文化の祭典〜
 総合コーディネーター&チーフディレクター
  感謝を心から心へ

震災により人々が傷つき、絶望していた時、
差し伸べられた多くの手に支えられ、励まされ、歩き出だす力をいただきました。

寄せられた温かい支援に対して感謝の気持ちを全国へ、世界へ発信するのが震災フェニックスの活動です。
これから1年間にわたって事業を展開し、感謝の心を人からひとへ、そして未来を担う子供たちへ永遠に繋いでいきます。

【走り続けた15年、そして明日へ】
新春インタビュー記事がありましたので掲載します。

文部科学大臣表彰式でのツーショットも。

【秘話1】
平成7年11月1日、小出郷文化会館初代館長に就任。「21世紀に向かって翔け!小出郷文化会館」という政策提言書(自費20万)を6町村長や6教育長、広域議会議員、文化団体、関係者に配布しています。

館長就任日に広域事務組合幹部職員から、例規集を学ばないと行政運営はできないと初日から先制パンチをくらう…政策提言を型にするべくスタート…

私が館長に就任したことから大長工務店の3件の建築依頼者からお断りがあり大変迷惑かけています。

勤務は非常勤特別職として周3日午後からという事でしたが、会館建設とオープン準備等、実際は無休の12時間労働でありました。

早速、住民主役の運営を実現するため企画運営委員会やステージスタッフ、友の会、サポーターズクラブ設立の準備を始めます。
12月、企画運営委員会を発足して、政策提言案と住民による育む会のアイデアを元に委員案も含め事業を組み立てます。48事業からコンセントに合致した18事業を決定しています。
財源不足から元旦に6町村長に「お正月企画・サポーターズクラブ設立」を提案し、1月理事会で承認を貰っています。

【秘話2】
文化庁は平成8年度芸術文化事業補助金を倍増しています。館長就任当時、(社)全国公立文化施設協会「芸術情報プラザ」の町田裕アドバイザー(元劇団四季会長)との出会いがあり、大変お世話になりました。

町田裕氏から文化庁の補助金事業倍増秘策を依頼され早速行動しています。新潟県長岡市出身の村山大蔵大臣は地元後援会長からの直接陳情を受け、「文化のまちづくり事業」補助金事業予算倍増を即決定しています。


地方の文化施設(事業企画選定)へ補助金が配布され、全国で低迷する芸術文化活動の礎となりました。

町田氏は長野オリンピック開会式の企画を小出郷で練られています。また、芸術文化からの日中国交の立役者でもあります。

上京すると町田さんが行きつけのお店で日本の芸術文化のあり方ついてご教授をいただきました。

平成8年3月10日、小出郷文化会館の開館直前トークとしてアドバイザーの中野昭氏とご登壇いただきました。実はこのお二人は日中国交公演の同志でもありました。

この10日後、突然心筋梗塞で他界、これからという時にショックで涙が止まりません…大変残念な出来事でした。

葬儀に参列した席で、昭和音楽大学の下八川理事長が町田氏との事業提携企画について了承いただき安堵したのでした。

【秘話3】
平成7年9月1日、世界的指揮者大町陽一郎先生が滞在する金沢日航ホテルへ指揮者のお願いに…条件は3つ、1「50回の練習」、2「暗譜」、3「第一楽章から舞台に立つこと」でした。

しかし、合唱担当の青年会議所は三つ目の第一楽章から舞台に立つことは心配で、合唱団にはギリギリまで伝えていませんでした…

9月15日、東京芸大祭りにて正式に内諾をいただきます。音楽棟はきれい片付いていましたが美術棟は真逆でビックリでした。

11月29日、魚沼で合同練習指導会を開催した際に、12月10日は北海道清水町で第九をやるからとご依頼があり数人で伺っています。

平成8年5月18日、25日、6月1日と東京北区にある労音十条会館で打ち合わせとオケ合わせに立ち合います。

こけら落としが近づく中、第一楽章から舞台に立つ件について芸術情報プラザアドバイザーの宮澤敏夫(現在静岡交響楽団の事務局長)さんから仲立ちをいただきます。  

5月18日、青年会議所が検討した案を大町先生に提案。長方形の発泡スチロールに座って最初から舞台に上がるという折衷案は快く承諾いただき安堵します。

大町先生はオケの皆さんに「この度の演奏会は合唱団が主役だからね…魚沼のホールは響きますから音を伸ばさず合唱団の声がお客様に良く届くように演奏してください!」と柿落としの意義を伝えていました。流石、一流の指揮者でした。 

5月25日、一難去ってまた一難。大町先生から連絡がありオケ合わせにソリストが来ていない?大ホールで魚沼太鼓の通し稽古中でしたが急遽十条労音会館へ。
広域担当職員との報連相ミスか?ソリストにアクシデントがあったのか?大町先生とオケにお詫びを申し上げました。情けない…

ひとつ一つ問題を解決するといった日々でした。 

こけら落としの舞台雛壇が不安に…こけら落としが雛壇こけら崩れにならないように…
最後尾の10段目を建築ビデ組に変更しスジカイを増やします。更に高所安全を図るため両脇は手摺壁を施し、第四楽章で立った瞬間に長方形の発泡スチロールを抜き取れるように手摺壁に穴を開けています。
大町先生が立つ台にも手摺も付けています。大工(第九)の館長としで安全、安心の舞台設営が求められました。


野外でのオープンニング。鳴倉山からハングライダーで紅白の煙で祝いしながら雪のコロシアムに着陸、消防本部吹奏楽団のファンファーレが鳴り響く中、お祝いのくす玉🎊割り…空には虹🌈が架かり感動的な演出になりました。
平成8年6月9日、待望の小出郷文化会館がオープン。こけら落としは、かねてから準備を進めてきました魚沼太鼓(86人)と第九合唱団(364人)で住民主役のホールとして産声を上げました。
1部は組曲「魚沼太鼓」。銀山太鼓(序章)鬼面獅子山太鼓(第一楽章.春)小出囃子同好会(第二楽章.夏)福山太鼓(第三楽章.秋)権現堂太鼓(第四楽章.冬)魚沼太鼓(最終楽章.魚沼の四季)です。美しい魚沼の自然と四季を見事に奏で、鳴り止まない拍手でした…

*舞台転換は僅か30分、小出青年会議所の起動力で時間内に収めます。素晴らしい舞台マネジメントでした。
2部はベートーベン交響曲第九ニ短調「合唱付・魚沼第九合唱団」。出演は、指揮者:大町陽一郎・演奏楽団:新交響楽団(96人)・ソリスト:高波礼子(ソプラノ.小出町)、新野一枝(アルト.堀之内町)、渡辺直人(テノル)、佐藤康弘(バス)・合唱指揮:吉田顕・合唱:魚沼第九合唱団(364人)です。歓喜の歌声は感動と拍手の渦となりました。小出郷文化会館は魚沼太鼓と第九合唱団の演奏で産声を挙げました。
第九演奏懇親会で大町陽一郎教授から「私がやってきた第九の中でとても印象深い第九になった。小出郷にこんなに良い会館が出来たということ、その中で貴方達が主役になって第九をやれたことです。」住民主役の運営方針を讃えていただきました。

華々しくオープンした小出郷文化会館…こけら落とし事業5本や魚沼文化祭「上々颱風コンセント」、雪んこサミットを開催しました。

【秘話3】
広域事務組合が新潟県(地主・響きの森公園管理者)と打ち合わせなく.こけら落としの日程を決定したことから大問題に…
県は公園開園に合わせ8月10日を計画しておりました。県のトップにお詫びし、調整会議を重ね…住民グループ魚沼文化祭実行委員会が開園日に野外コンサートを開催を決定し、なんとか県から了承して貰いました。
柿落とし事業(7企画)、小出町町政施行100周年記念事業(23企画)、文化のまちづくり事業(18企画41本)に加え貸し館事業と怒涛の一年がスタートしたのでした。
現実は一年間全く休めず、出勤時間は5,117時間…不朽不眠の生活でありました。

平成7年11月1日から平成9年3月31日までの日記帳と出勤簿です。

小出郷文化会館のコンセプトのひとつに「子どもたちの感性を磨く教育の場」があります。この事業をどうするか悩んでいた時に出会った羽田健太郎さんの一冊「ハネケンの音楽は愉快だ」でした。
羽田健太郎さんの夢…コンサートホールに小学生を招いてフルオーケストラを使ってクラシックの魅力をわかりやすく解説し、子どもたちに音楽の楽しさを伝えて好きになってもらおうというコンサートを自分のライフワークとしてやりたいと熱く書かれていました。

私たちの思いと合致しており、早速電話をします。すると二人のマネージャーが槌音の響く会館まで駆けつけてたのが平成8年2月29日でした。

「こんなに雪深い地域で、しかもまだオープン前にハネケンの夢を実現できる企画を提案いただきありがたい。実はまだ全国のどこでも実現していないんですよ。本当にやってくれますか?」「やりましょう」こんなことから羽田さんとの夢のような企画がスタートしたのでした。

平成9年2月25日、銀世界の魚沼で念願の第一回ヤングピープルコンサート「オーケストラって何に?」が始まります。

客席には魚沼市内の小学五年生が六百人。羽田さんは開口一番「肩の力を抜いて生の音楽の雰囲気を楽しんで」と声をかけ、新星ポップスオーケストラによるアンダーソン作曲のサンダーバードのテーマを指揮します。
子どもたちに各楽器の特徴や音色を冗談を交えながら解説、途中には羽田さんの呼びかけにより、子どもたちが行進曲のタクトを振るなど大歓声に包まれました。

羽田さんはコンサートに来てくれた子どもを見て「子どもたちが目を皿のようにして、耳をダンボのようにして聴いてくれた」と感激しています。子どもたちは数日後、コンサートでの感動を絵と文字にして羽田さんに届けてくれました。羽田さんと私たちの夢が叶いました。
羽田さんはピアニストとしてクラシックからジャズ、映画音楽など幅広い作曲、編曲、演奏そして指揮者、司会など音楽マルチ人間ですが、もう一方では子どもたちにに音楽の楽しさを教える音楽伝道師でありました。このようなコンサートは全国どこのホールでもありますが、おそらくヤングピープルコンサートが日本の先駆けでした。
新ハネケンは愉快だではヤングピープルコンサートが紹介されています。

平成19年6月4日、羽田健太郎さんの訃報をテレビで知ります。唖然として食卓を離れてます。「信じられない、いつも笑顔でダジャレを放ち魚沼の子どもたちのために音楽の楽しさを教えてくれた素晴らしい人なのに、なんてことだ」次から次へ関係者から私に悲しみの声が寄せられました。

6月7日、マネージャーから告別式(港区・麻布山善福寺)に招かれ、前列から6列目に座ります。祭壇には羽田さんがピアノを前に笑顔の遺影、法要が始まります。歌手の谷村新司さん、作曲家の千住明さん、日本作編曲家協会の服部克久さんが素敵な弔辞を読み上げました。
谷村新司さんは弔辞で「ピアノを弾いているハネケンの姿が大好きでした。神様のような指先がたくさんの人を幸せにしていた。昨日の通夜で、別れを惜しんでいる人を見た時、胸が詰まった。あなたのダジャレが聴きたい。ドラえもんのような指先が懐かしい。ピアノの音には命があった。あなたと過ごした時間に感謝しています。ハネケン、いってらっしゃい」と旅立つ友を見送りました。羽田さん直筆の譜面や大好きだったという「ラプソディー・イン・ブルー」の譜面が棺に収められます。羽田さんとの思い出が走馬灯のように涙とともに駆け巡りました。 
告別式が終わり涙雨が降ってきた。羽田さん愛用のピアノで佐藤允彦さんらの「聖者の行進」演奏に合わせ、参列者の手拍子によって出棺が行なわれました。いつのまにか雨は上がり、羽田健太郎さんのラストステージが終わりました。合掌…

羽田健太郎さんの特別追悼番組で小出郷文化会館で開催したヤングピープルコンサートが紹介されました。⬇️
https://youtu.be/7GqwUSL3QKc
受賞歴

  (魚沼市小出郷文化会館)
    国 総務大臣表彰 2回
    国 ふるさとづくり賞主催者賞
    県 ふるさとづくり大賞
  (個人)
    国 文部科学大臣表彰
    県 県知事(芸術文化功労)表彰
    県 県公立文化施設表彰 2回
    県 一村一価値つくり奨励賞 
    県 新潟県弁護士会表彰
    県 県高等学校演劇協議会表彰
    市 文化芸術褒賞