感謝を心から心へ〜ありがとう!

中越大震災、平成16年10月23日午後5時56分発生!

5年前。私たちは大きな震災を受けた。この神の怒りは、私たちに計り知れない試練を与えた。

美しい大地は崩れ、緑の木々は荒らされ、人々はもちろん、多くの生きものたちも、その住まいを失った。

希望を失い仲間たちの姿も消えていった。光のない真っ暗闇に投げ出され、途方にくれたことを思い出す。
苦しかった悲しかった。つぶされそうな数日間。人間は耐えぬき明日への希望を、胸に抱きしめたことを思い出す。

その私たちの口から最初に出た言葉。それは「ありがとう」であった。この「ありがとう」の希望を軸に、心ひとつに助けてあい、試練を乗り越えた。

全国の方々から寄せられた、心のこもった援助の手。言葉には云い尽くせない、言葉には書き尽くせない貴く暖かい手であった。
「私たちは立ち直りました。元気をとりもどしました。」その姿と感謝の気持ちを何とか伝えたい。

その「ありがとう」という心を軸に、『震災フェニックス〜震災から立ち上がる文化の祭典〜』を実行することにした。

私はコーディネーター兼チーフディレクターとして、震災フェニックスのミッションや(目的・使命・役割)やコンセプト(概念・観念)を軸に事業化しています。
震災フェニックスの21年度事業は14企画、約70本、事業予算は2億3000万と超ボリュームある文化の祭典を計画をしています。
これらの事業を計画どうりに推進するため、事務局会議と幹事会に加え、ディレクター会議を開催して事業計画、予算執行計画を確認することにします。

21年度の事業計画案、事業予算案、事業スケジュール案を実行するため、中越地区の公共施設や文化団体、民間団体、NPO団体に各事業の主幹団体をお願いしています。

主幹をお願いする団体には、全体事業計画、予算、スケジュール等をお示して、実施可能な承諾を得なければなりません…なんとか交渉して主幹団体が決まります。
プレイベントを運営しながら最終実施計画書を策定するといったギリギリのスケジュールの中、各主幹団体の協力を得て、なんとか纏めます。

平成20年度は準備時間がないことから、三枝総合プロデューサー提案のメモリアルコンサート(長岡市立劇場)を軸にプレイベントを企画します。

そして、未来を担う子どもたちへ、永遠に繋なぐプレイベントとして、キッズミュージカル公演を中越沖地震が発生した柏崎(柏崎夕陽のドーム)での開催スケジュールを立てます。
震災フェニックスプレイベントを通して、目的や事業を宣伝PRをするとともに、励ましてくれた皆さんに「ありがとう」の感謝の気持ちを表現します。

平成20年7月から中越地区で震災を体験した小中学生を中心に74人もの参加申し込みがあり、ミュージカルワークショップ(歌.ダンス.演技)に挑みます。

10月4日、柏崎みなとまち海浜公園の夕陽のドーム特設ステージで震災フェニックスキッズミュージカルの子どもたちが堂々と演じます。
会場前に長蛇の列が続き、親子ずれ約800人が参集。脚本演出の小口真澄さんの元、子どもたちは特設ステージで躍動し、聴衆を感動の渦に巻き込みました。

ー報道記事よりー新潟日報 2007.9.14
〜歌ダンスで復興応援 魚沼の子どもミュージカル熱演〜

中越地震と中越沖地震の応援をしょうと、魚沼市小出郷文化会館を拠点とする子どもミュージカル劇団「魚沼産⭐️夢ひかり」が、…
…5日、柏崎みなとまち海浜公園で「ピーターパン」を上演した。劇団員の元気いっぱいの演技に、観客はリズムを取りながら見入っていた。

来年度開催予定の催し「震災フェニックス」プレイベント。中越地区のNPO法人などでつくる震災フェニックス実行委員会(豊口協委員長)などが主催した。
12月20日、中越地区拠点施設長岡市立劇場において、三枝成彰総合プロデューサーを軸に震災フェニックスプレイベントのメイン事業とします。

被災者を元気づけ復興への意欲を高揚させることを目的に、被災地で活躍した陸上自衛隊音楽隊の演奏や被災を乗り越えてきた地元合唱団による第九演奏会を企画。

前日に開催された新潟県主催の「文化後援会・伝統芸能ステージ」と連携を図り、2日にわたるインパクトある「震災復興応援メモリアルステージ」を開催します。
総合司会:三枝成彰 指揮:広上淳一 ソプラノ:岩下昌子 アルト:相田麻純 テノール:山本耕平 バリトン:原田圭

管弦楽:陸上自衛隊第12音楽隊 ピアノ:大室晃子 .中村真理 震災フェニックス第九混成合唱団(市民参加による合唱団115人)

来場者は1,152人とほぼ満席、震災復興祈念だからと開催の趣旨を理解してくれた被災者たちが参集。震災復興に相応しいプレイベントとなりました。
会場入り口に用意したフェニックス募金箱はたちまちいっぱいになり、「感謝を心から心へ」のミッションに賛同してくれました。

震災フェニックスプレイベントは報道(テレビ.新聞.雑誌)などから大きく取り上げられ、上々のスタートになりました。
………………………………………………………
10月15日に第1回事務局会議を開催して21年度事業、予算、スケジュールを確認し、20日に第1回ディレクター会議を開催します。

震災フェニックス事業の目的や21年度事業計画(案)、スケジュール、成果指標、宣伝広報を説明調整して、実施計画書の提出をお願いします。
さて、この震災フェニックスのキャッチコピー「感謝を心から心へ」の思いをもう一度確認します。

震災フェニックスを通して、地球上のすべての命への感謝のメッセージにしたいと願った…

一年半に亘る74のイベント。新潟県内すべての人達の心からのありがとうを、光の糸でつないでみたい、音の糸でつないでみたい、心の糸でつないでみたい…

それが、感謝という大きなうねりとなって広がって欲しいと願った…

ドヴォルザークの『新世界』のメロディがながれ、人類が初めてつくりあけた光。ローソクの焔が揺れる…
コミュニケーションという世界を創出した個性ある音や光の束が、県民の「ありがとう」という感謝の心を確かなものにしてくれた…

震災フェニックス実行委員会の「ありがとう」の気持ちを中越市民一斉に表現するには、どのような企画が良いのか…考えるも、誰もが参加でき、感謝の灯りで表現するのがいいのでは…
震災フェニックス統一企画として「復興フェニックスの灯り」の協力をお願いします。中越大震災後、各地において絆・結・希望の灯りを燈しています。

これを一本化して、震災復興と「ありがとう」の感謝の気持ちを「復興フェニックスの灯り」として、10月23日午後5時56分に中越地域一斉に灯しましょう!
この「ありがとう」を伝えるべく、平成21年4月25日の震災フェニックススタートイベントを皮切りに平成22年2月27日の新潟アジア国際文化祭までの14企画70事業の祭典がいよいよ幕を開けます…

つづく

コーポA&O (桜井俊幸.A&O企画)

【桜井俊幸】 魚沼市生まれ。魚沼市小出郷文化会館を18年は5ヵ月務め名誉館長。後に(公社)全国公立文化施設協会(参与)と文化芸術による復興推進コンソーシアム(東京事務所長)。全国国民文化祭総合コーデネイターなどを歴任。 【コーポA&O】 魚沼市内に5棟や駐車場を経営している。 【あんさ&おっさ】 昭和56年、桜井俊幸、治兄弟で結成したオリジナルフォークデュオです。今年8月44年目を迎える。

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