姜尚中氏、東京五輪は「やれば何とかなる…念力主義」

姜尚中氏、東京五輪は「やれば何とかなる…念力主義」

5月23日、政治学者の姜尚中氏がサンデーモーニングに出演し、東京五輪を2024年のパリ五輪と一部共催にする案を提示しています。

姜尚中氏は熊本県立劇場の館長で、(公社)全国公立文化施設協会総会研究大会で一度お会いしただけですが、独特のカリスマ性があります。

姜氏はコロナ禍での東京五輪開催について、新型コロナのリバウンドが起きた場合に誰が責任を取るのか?ばっさりと切り出します。
IOCなのかJOSなのか政府なのか東京都なのか、権限と責任の問題がはっきりしないと疑問を提示します…確かに解りずらいです。

東京五輪開催を賭けと表現し、それはしてはならないと否定しています…

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6月13日、政治学者の姜尚中氏がサンデーモーニングに生出演し、番組ではコロナ下で開催へ進む東京五輪について特集しています。

姜氏は五輪開催に結局、やれば何とかなるという。私はそれを念力主義と呼んでいるんです。念力を唱えれば何とかなると同じと指摘します。

その上で、太平洋戦争の時も何で無謀なアメリカと戦争するの?っていう時に、物量を比較すれば、これは戦争しちゃダメだと… 

でも何とかなると…そういうふうに岸信介元首相ですら自分の日記の中には書いているわけです。と指摘します。

続けて今、何とかなるというこの念力主義でやっていって、結局、リスクを誰が負うのでしようか?

リスクには必ず責任が伴うわけで、念力主義でやればいいという超楽観論は一体、どこから出ているのか?

その結果として、国民が非常に悲惨な状況になったとき、どうするんだろうか?責任の取り方を明確にすべきだと言います。

IOCなのかJOSなのか政府なのか東京都なのか…菅首相は主催者ではないと言うし、小池知事はいつになく控えめで、確かに定かでないです。

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分科会の尾身会長は東京オリンピック・パラリンピックをめぐって、今のパンデミックの状況で開催するのは普通はないと指摘しています。
6月20日に期限を迎える緊急事態宣言については、すでに東京の人流はかなり上がっていて、解除すればさらに加速します。

解除後の人の移動増加に伴うリバウンド(感染再拡大)に懸念を示し、東京大学グループがシュミレーションして人流増を示しています。
G7、主要7か国首脳会議議論の中で菅総理は、東京オリンピック・パラリンピックについて、暗い吐きのない表情で語ります…

世界が団結し、人類の努力と英知によって難局を乗り越えていけることを日本から世界に発信したいと宣言します。
万全な感染対策を講じ、準備を進めている。強力な選手団を派遣してほしいと呼びかけ、自らがイニシアチブをとり主導したといいます。

日本政府によりますと、この発言に対し参加国の首脳から成功を確信しているという発言があったと言います。

どうも、6ヵ国トップからの提言ではない。ロンドンオリンピックのレガシーを誇るイギリスのジョンソン首相からなら良かったのですが…

次期オリンピックはフランス、次はアメリカです。マクロン大統領、バイデン大統領も賛同しますが、コロナ禍の中、日本での開催実験結果を教訓にする為だとも言われています。

ある作家は、菅首相のコロナ対策は、太平洋戦争の時の無策だった東條内閣そのものだ!太平洋戦争の悲惨な教訓から学べ!といいます。
国民支持が低くなった菅政権、コロナ禍の中、オリンピックを開催して、秋の総裁選や衆議院選挙の道具にしていると揶揄する声もあります。

また、コロナ禍の中、東京23区の小学校では、6月までに行う予定だった運動会は、40%近くの学校で延期や中止の対応を取っています。

子どもは、なんでオリンピックはあるのに運動会はないんだ!直接声を上げなくても行き場のない、もやもやとした気持ちがあるようです。

教育者曰く、政府は延期や中止の理由を運動会が出来なかった子どもたちに丁寧に説明する必要があると!菅総理はどう答えるかな…
姜尚中氏が懸念する東京五輪開催を政治の為の賭けとして表現してはならないと警鐘を鳴らしています。

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東京五輪を思うから抜粋
世界中の新型コロナワクチン接種が済み、終息した来年に延期して開催すれば、晴れて安全安心の東京五輪・パラリンピックがでるのに…

全世界から観客をお招きして、スポーツで感動し、日本の文化芸術を堪能し、美しい観光地を満喫するおもてなしができのに…

8年前大会誘致でプレゼンしたコンセプト、おもてなしと東日本大震災の復興、合わせて新型コロナからの復興を表現することが出来ます。

こうすることで国民から賛同を得られ、東京五輪効果から経済も大きく潤い、当時描いた理想の東京五輪・パラリンピックが実現します。

素晴らしかったロンドン五輪を上回るスポーツや文化芸術、観光からの世界平和の祭典を成功させ、新たな日本レガシーを創造する東京五輪大会を実現して欲しかったと思います。

IOCやJOS、政府、東京都は国民の声や子どもたちの声をよそに突き進んでいますが、悲惨な事態にならない事を願って止みません。

姜尚中氏の東京五輪は「やれば何とかなる…念力主義」の言葉が脳裏に刻み込まれました。

〈姜尚中(カン サンジュン)プロフィール〉
1950年生れ、日本の政治学者。熊本県熊本市出身で東京大学名誉教授・熊本県立劇場館長。専門は政治学・政治思想史。特にアジア地域主義論・日本の帝国主義を対象としたポストコロニアル理論を研究しています。

桜井俊幸ブログ 東京五輪を思う⬇️
東京五輪を思う
〜東京五輪を思う〜新型変異コロナ感染が広がる中、IOCをはじめ政府、組織委員会は東京オリンピック、パラリンピックを開催するという…
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コーポA&O (桜井俊幸.A&O企画)

【桜井俊幸】 魚沼市生まれ。魚沼市小出郷文化会館を18年は5ヵ月務め名誉館長。後に(公社)全国公立文化施設協会(参与)と文化芸術による復興推進コンソーシアム(東京事務所長)。全国国民文化祭総合コーデネイターなどを歴任。 【コーポA&O】 魚沼市内に5棟や駐車場を経営している。 【あんさ&おっさ】 昭和56年、桜井俊幸、治兄弟で結成したオリジナルフォークデュオです。今年8月44年目を迎える。

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